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人間中心を掲げるiKala :10年かけて開発したクラウドの2大技術が企業のデジタル変革をサポート 台湾のソフトウェア業の「護国山脈」となることを目指して

最近、台湾では「護国神山」という言葉がよく人々の口に上る。台湾の中央山脈のようにどっしりと国を守る産業という意味だ。ポストコロナにおける台湾の産業の耐久力や開発力が話題となっているのだ。実際、台湾のソフトウェア関連業界は強靭な力を持っている。最近クラウド事業に参入した iKala(アイカラ)も、まさに「クラウド山脈」の構築を目指している。

新型コロナウイルス感染症がデジタル変革を加速させている。市場の構図が大きく変わり、台湾の半導体が世界のサプライチェーンから頼られるようになっている。台湾の産業の世界における重要性が高まりつつあるが、台湾のソフトウェア面での実力も見落としてはならない。設立して10年になるiKalaの運営戦略は、時代に即した差別化を図ることだ。その目標は台湾のクラウド産業の新たな山脈を築くこと。このiKalaのクラウド製品サービスにはどのような特色があるのだろうか。

市場の追随者になるのではなく、ボトムアップの創造開発文化を育成する。——10年かけた「クラウド2大技術」
iKalaは創業当時、B2C 市場を開拓していた。その後、積極的にB2B分野に参入、傘下のKOL RadarやShoplusなどのプロダクト、またAIOpsやGoogle Cloud協力パートナー認証をもつクラウド関連のAnthosプラットフォームなどのサービスを充実させてきた。iKala 共同創業者兼技術長の龔師賢は、「iKalaは AI エンパワーメントを軸として、続々と競争力のある製品を開発してきました。鍵となる戦略は「人間中心」という考え方で、スタッフはまず市場のニーズを聞き取り、トレンドを見極め、先陣を切ることで、AIのビジネスチャンスをつかんでいます」と語る。

「人間中心」とはいささか抽象的だが、iKalaのエグゼクティブ・アドバイザー林濬暘はそれをこう説明する。「台湾のソフトウェア業界が育成した人材は、技術、製品、コンセプトの面で絶えず人の後についてゆく『追随者』になろうとする傾向があったように思います。しかしiKalaはその伝統を変革したいのです。ボトムアップの創造的な雰囲気をつくり出し、エンジニアをクリエーターにしようと考えています。」林の言うボトムアップとは、2週間に1回のブレインストーミング会議と合わせて導入したOKR(Objectives and Key Results)制度のことだ。CEOから開発者までの全てのスタッフが業界の新しい知見やテクノロジーをオープンに共有し、社内で迅速に小型POC(Proof of Concept)を展開できるので、iKalaは常に会社として実行可能な糸口を見つけ出すことができる。

「アイディアの多くはボトムアップの形で戻ってきます。そのため市場の変化を嗅ぎつけることができるのです。例えば、私たちは企業のDXのサポートをしていて、非常に早い時期にAIやビッグデータにポテンシャルを感じました。また、機械学習について知った時には、この技術を深く学び運用するためにクラウド技術は欠かせないと直感しました。これらこそが私たちが直ちにクラウド事業に参入したきっかけなのです。」——林濬暘談

言い換えれば、iKalaが過去10年間に蓄積してきた「スピード」という能力こそが、市場で勝機を決する力となのだ。

Google Cloud Anthos:大企業のマルチクラウド管理をサポート クラウドとオンプレミスの相乗効果
iKalaは最近、Google Cloud の Anthos 提携パートナー認定資格を取得した。Googleに認められた主な理由は、iKalaが台湾市場で長年培ってきた経験と台湾企業のデジタル変革の課題を熟知していること、さらにシステム接続や運用から、アフターサービスまでの一連の技術サポートをワンストップで提供できることにある。ではどのような企業がAnthos導入に向いているのだろうか。龔師賢は「Anthosの目的は、大型企業がより効果的にオンプレミスのITフレームワークの移行を行い、クラウドと融合させることにあります。またハイブリッドクラウド管理や複数のクラウドプラットフォーム間での多種多様で複雑なニーズを満たすこともそうです。」と説明している。

龔によれば、一定規模の企業の経営には、何千台ものサーバーやストレージが必要となる。クラウド上にも膨大な数のVMやデータベースが必要となり、情報の保護を強化するための遠隔バックアップが必要となるが、運営においてはこれらの「隠れたコスト」が見落とされがちだ。さらにソフトウェアとハードウェアの突発的なトラブルによるサービス中断を防ぐためにディザスタリカバリーや演習もしなくてはならないので、これら潜在的コストも予算に入れておく必要がある。Anthosは企業のIT管理を一層軽量化し、担当者が大量の時間を費やすことなく運用でき、そのエネルギーをより高い価値を生み出す製品やサービス開発に向けることができるようサポートする。

林濬暘は「我々は、台湾のハイテク、製造、金融業界などがAnthosを導入するのに非常に適していると考えています。」と語る。彼によればこれらの産業は短時間内に大規模なクラウドコンピューティングのリソースを導入する必要があるが、これまでの調達モデルでは製品やサービスの商品化が大幅に遅れてしまっていた。しかしAnthosならクラウドの効率を高め、迅速にAIモデルを構築し、オンプレミスに保存できる。そのため投資コストを一挙に大量に投入する必要がないのに、すぐに成果を見ることができる。ROIを重視する産業にとっては相当魅力的なソリューションだといえよう。

iKala AIOps :中小企業向けのワンストップ管理 IT投資を抑えつつ営業収入を増大
中小企業のIT環境は比較的シンプルでクラウド構築も小規模ですむが、このような中小企業に対して、iKalaはもう一つの武器を準備している。iKala AIOps Servicesは、単に研修、システム計画、警告監視を行うだけでなく、ワンストップのクラウド管理サービスも提供している。台湾ではクラウド人材が不足しているが、企業のIT部門の限られたマンパワーを最大限に活用しつつ、iKalaの自動化運用システムを利用することが可能だ。

管理用モジュール化ツールの提供に加え、AIOpsのさらに大きな価値は開発フローの最適化にあり、営業収入の増加も見込める。龔はこう説明する。「私たちは各産業のクラウド運用ニーズを的確に把握しています。長年にわたりiKalaが蓄積してきた技術に加え、Googleとの密切な提携を通し、海外の成功事例を台湾企業に参考にしてもらうこともできます。実は、多くの企業でAIOpsの導入後、営業収入が大幅に伸びますが、IT関連の人件費はそれほど増加していないんです。」

iKalaが最近手掛けた金融業での導入事例を見てみよう。(このクライアントの取引先である)Eコマース業界では11月11日(独身の日)の取引量が激増するため、クラウド管理面でiKalaのサポートが必要とされていた。AIを使って取引過程のエラーや詐欺行動を効果的に把握するためだ。龔によると、iKalaはこのクライアントのAIOpsのクラウドコンピューティングリソースの運用をサポートし、ルールベース・システムの大量の情報分析とエラー検出を行った。また機械学習のトレーニングも実施した。さらに、AIOpsのAI技術リソースを活用し、AIモデルのスマートデータ判読能力を強化し、日々の取引情報の把握をより効果的なものとした。これは(クライアントの)潜在的なビジネスチャンス発掘にもつながったという。このように、AIOpsが企業のデジタル変革を推進する最適なソリューションの一つであることは明らかだ。

産業提携のWin-Winを目指して “国を護る”iKalaのクラウドサービス山脈
iKalaのクラウドサービスの利用者は台湾内外の数百社に上る。市場でこれほど好評である理由は、iKalaのクラウドソリューションが異なる業態のクライアントのニーズをそれぞれ満たし、最適なコンビネーションでプロダクトを提供するからだ。林は強調する。「ますます多くの企業がクラウド運用をiKalaに安心して委託してくれるようになりました。それにより各企業が中核的ビジネスの競争力向上に一層専念できるようになっています。それこそがIT自動化とスケール化の効果なのです。」

一方で、クラウドサービスを利用するビジネスモデルは、サプライチェーンの川上と川下の企業間の関係を一層密にする。クライアントの組織が拡大し、ユーザー浸透率が高くなると、クラウド技術のサービスプロバイダーであるiKalaはクラウドエコシステムのパートナーとさらに緊密になり、Win-Winの局面が生み出されるようになる。

林と龔は口を揃えてこう語る。「iKalaはアジアのAIリーディングカンパニーとして、世界に台湾の半導体産業の強みを打ち出して行きたいと思っています。同時にクラウドを中核とした“護国山脈”としての存在も示したいと考えます。AIとソフトウェアの分野で台湾は世界をリードする先端製品を生み出せるでしょう。iKalaは産業を創り出すクリエーターとなり、パートナーと手を取り合って共に前進したいと考えています。」

(『関鍵評論網』より転載)

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