是非知ってほしいこと:
多くの企業の経営者はここ数年「御社はをどのようにデジタル変革進めていますか?」とよく尋ねられてはいないだろうか。米中貿易戦争、サプライチェーンの再編成、新型コロナウイルス感染症などのブラックスワンを経た今、経営者たちは、間違いなく変革の第一歩をどう踏み出すべきか悩んでいるだろう。
新型コロナの襲来により多くの企業では新規の運営計画がストップしてしまった。しかしこのような危機こそがデジタル変革を進めるベストなタイミングなのだ。実際、新型コロナによりリモートオフィスのニーズが生じ、多くの企業はデジタル化の第一歩を踏み出し、 IT インフラの変革を始めた。産業調査報告もこの傾向をハイライトしている。IDCは向こう5年の投資において、世界の企業はマルチクラウドとハイブリッドクラウドのコンテナプラットフォームやデジタルインフラに多くのリソースを投入するだろうと予測する。
Anthos は、まさに企業が目的としているGoogle Cloud でマルチクラウド環境を効率的に管理するハイブリッドクラウドのプラットフォームだ。GoogleのCEOであるSundar Pichai はGoogle Cloud 年次カンファレンス「Next」で次のように述べた。「企業のデジタル化が進むにつれ、提携と柔軟性が一層重視され、クラウド利用がより進行するでしょう」。企業のデジタル化の重要なポイントはこの「提携」にある。最近、AI テクノロジー企業 iKala (アイカラ)が Google Cloud の Anthos 提携パートナー認証を取得した。これにより台湾企業が迅速にクラウドを活用して管理やアプリケーションを実行できるよう、また最新の ITフレームワークが効果を発揮できるよう、支援することが可能となった。
企業によるマルチクラウド管理という難問 Anthos プラットフォームが問題を一挙解決
企業によるマルチクラウド構築は最近の趨勢になっているが、情報部門責任者にとっては手ごわい挑戦である。IDC の調査によれば、CIO の47% がハイブリッドクラウドの管理は非常に困難な任務だと考えている。ハイブリッドクラウドとマルチクラウドを利用して ITフレームワークを構築すると複雑になりがちで、膨大な演算リソースを消耗し、当然のように高額な運用コストを強いられる。さらに情報セキュリティという課題もある。ハイブリッドクラウドの IT 環境には統一された情報セキュリティ監視や警告フィルタリング機能が必要となり、 IT担当者の日々の作業がさらに増えることを意味する。
多くの企業がマルチクラウド導入に苦慮している様子を見たGoogle は率先して異種クラウド間の障壁打破を試みた。その結果、Kubernetesの調整管理機能をベースとしたハイブリッドクラウドプラットフォーム「Anthos」が登場することとなった。Anthos の任務を簡単に説明すると、マルチクラウド環境、例えば Google CloudやAWS、Azure、オンプレミス間のクラスターを、Anthos プラットフォームのツールを活用して統合的に集中管理することである。
独りよがりでは変革できない!Google Cloudに認められた iKala Cloud の技術力
Anthos は登場したものの、多くの台湾企業はまだその恩恵にあずかれていない。それは主に、Kubernetesで管理調整するための、仮想マシンのサービスコンテナ仮想化を行う際や異なるクラウド環境を整合しようとする際に、社内の IT 人材の不足、組織対応力の不備、運営技術の未熟さなどの理由で、変革モデルがサイロ化してしまうため、Anthos上の整合や協働というメリットを享受できなくなってしまうからだ。
デジタル変革はオープンに進めなければならない。長年に渡りAI により企業変革を進めてきた iKalaは、最近 Google Cloud の Anthos 提携パートナー認証を取得し、 iKala Cloud AIOps 自動化運用サービスの提供を始めた。「AI エンパワーメント」をミッションとするiKalaは、クライアントの成功を至上目標とし尽力を続けている。ひしめく同業者の中で、なぜ iKala が Google Cloud の目に留まったのだろうか。鍵となるのは iKala 傘下には 40 人以上のクラウドサービス専門家とデータサイエンティストたちがいて、彼らが合計で 60 以上の Google Cloud オフィシャル専門技術認定証明書を持っていることにあった。彼らは Google Cloudの認定資格を複数持つ優秀な提携パートナーなのだ。
iKala はまた、企業のデジタル変革の基礎固めを手助けすべしという信念も持っていた。この点が Google Cloud の方向性と期せずして一致した。Google Cloud のCEOである Thomas Kurian はかつてこう語っていた。「Google クラウドのプラットフォームは企業変革のサポーターです。 Anthos プラットフォームは企業のデジタル化への旅のお手伝いをするのです。」iKalaの Cloud AIOps Services の価値は、自動化クラウド管理サービスを提供し、企業の運営効率を上げ、各種のクラウド運用に関する悩みを解決することにある。
自動化クラウドマネージドサービス iKala Cloud AIOps Servicesがお悩みを一挙解決!
IT 変革の手始めとして Anthos プラットフォームを導入し、クラウドマネージドサービスを利用したいと願う企業にとって、iKala は最適な技術サービスプロバイダーとなる。 IT インフラのライフサイクルのどの段階にあったとしても、つまり初歩的な構築やコンセプト検証、クラウド移行などのどのフェーズにあったとしても、iKala Cloud AIOps Services はそれぞれの必要に応じて、対応するサービスとワンストップの管理ソリューションを提供できる。
近年、多くの企業はインフラや情報分析技術だけでなく、 AI アプリケーションのメリットに注目するようになっていて、自社の製品やサービス向上にAIを活用することに積極的だ。長年にわたる AI関連の実務経験を持つのが iKalaの強みの一つだが、 Anthos 運用の技術サポートだけでなく、傘下の AI チームの能力も活用して企業の自動化運営管理をサポートできる。これにより、クラウドサービスの異常費用発生、サービス利用可能限度、異常操作などをよりリアルタイムにモニタリングすることが可能となる。
このように、iKala は、AI 技術の先駆者として、企業のスマート化を支援することで、結果としてその企業のIT担当者がより多くの時間と注意力をより価値の高い業務に振り分けられることに繋げられているともいえる。
変革の次のフェーズとは ハイブリッドクラウドから分散クラウドへ
今後、 IT はどちらの方向へ向かうだろうか。Gartner が発表した「 2021 年戦略的テクノロジ-のトップ・トレンド」によれば、クラウドの利用は、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドから、さらに分散クラウド(Distributed Cloud)に向かうという。分散クラウドとは、簡単に言えば、ハイブリッドクラウド 2.0 段階のことだ。将来パブリッククラウドプラットフォームのサービスとリソースは、企業のオンプレミス(データセンター)に分散され、企業の IT がオンプレミス(データセンター)でクラウドサービスの効果を享受できるようになる。また、オンプレミス・クラウドサービスの運用や監視、アップグレードなどのニーズに関してはパブリッククラウド業者がその管理や運営を支援することになる。このように、ハイブリッドクラウド 2.0 の時代には、ますます多くの企業がAnthos プラットフォームを中核として分散クラウドを応用し、フレームワークの隅々にまでクラウドを浸透させるようになるだろう。
企業のデジタル変革の旅は、ある特定のプロジェクトが完了したからといって終わるものではない。経営層の価値観から IT 部門の管理効率まで、全てが継続的な協力をもって成し遂げられるものだ。これを首尾よく実現するためには、外部のリソースを利用することも必要である。Anthos や iKala Cloud AIOps Servicesは、信頼性、セキュリティ、コンプライアンスなどにおける管理とサポートに加え、運用の自動監視サービスも提供してくれるため、 IT コストの節約になる。またインフラが最大の効果を上げることで、全体の運営効率を向上させる一助とももなるだろう。デジタル変革は決して困難な“旅”ではないのだ。
(『INSIDE』より転載)