より安全なデジタル世界の構築に取り組み、ネットワーク情報セキュリティの提供に注力するトレンドマイクロ。その比類なき技術力で情報セキュリティ分野のリーダー的地位にある、アジア最大の純粋なソフトウェア企業です。台湾にある研究開発本部では、3,000万を超える世界中の企業、家庭、個人ユーザーが使用する情報セキュリティの主力製品の研究開発が日々行われており、世界の「クラウドセキュリティ」、「仮想化セキュリティ」、「サーバーセキュリティ」のいずれの市場においても、最大のシェアを占めています。
iKala×Trend University×Google クラウドテクノロジーを効率的に伝承
在トレンドマイクロは、クラウドの時代における市場でのリーダーシップを強化するため、新しい情報セキュリティ製品の研究開発を続ける以外に、運用管理もオンプレミスからクラウドへ徐々に移行することになり、Google Cloud Platform(GCP)がその選択肢の1つになりました。ただし、企業のクラウドへの移行は、簡単に成し遂げられるものではありません。いかにして組織構成を定義し、数十の製品を効率的に区別し、それぞれに権限、予算を与え、編成していくかが、トレンドマイクロが初期段階で直面した課題でした。そこで、iKalaの技術コンサルティングを通じ、分かりやすく拡張性のある組織のツリー構造を共同策定したことで、その後のGCPの運用も非常にスムーズになりました。
良好な組織構成が設計された後のステップは、研究開発スタッフにGoogle Cloud製品の特徴とケーススタディを早く共有してもらうことでした。iKalaは、トレンドマイクロの従業員訓練部門「Trend University」と緊密に連携し、研究開発スタッフが関心を寄せる技術的なトピックについて調査を実施。さらに、講演者と受講者の双方向のコミュニケーションも重視し、Google Cloud公式認定講師に加え、Google社内の各分野を代表する専門家も海外から講演者として招き、経験を共有しました。
トレンドマイクログローバル情報サービス部門プロジェクトマネージャーは、「iKalaは、当社がGCP関連技術をこれから学ぼうとしている段階から、我々を支援してくれました。技術コンサルティングやカスタマイズされた社内トレーニングなどのお蔭で、後から参加した研究開発スタッフの負担を軽減してくれたと思います。」と語ります。
過去に学ぶ:iKalaは自身の経験をもとに、トレンドマイクロのDevOps移行を支援
アジア最大の純粋なソフトウェア会社
投資者は、企業のDevOpsへの移行を、より新しく、より完全なネットワークセキュリティ技術の研究開発と同じように重視しています。サービスを全面的にクラウド化することは、近年のトレンドマイクロの主要目標の1つであり、すでに半分ほど完了しています。今年、クラウドにデプロイされている製品が、正式にオンプレミスの製品を上回りました。しかし、DevOpsへの移行とその運用に関しては、同業他社との経験共有を頼りにする必要があることも確かです。iKalaには、製品をオンプレミスからクラウドに移行し、最終的にGoogle Cloudに定着したという貴重な経験をしています。トレンドマイクロと同じ道のりを歩んだという意味で、過去から積み重ねた豊富な経験を活かし、トレンドマイクロにクラウドへの移行に関するサポートや意思決定のためのアドバイスを多くシェアできたのです。Google Kubernetes Engineの技術共有を例にすると、トレンドマイクロの研究開発チームは、もともとGCPでKubernetesを構築していましたが、iKalaを通じてGKE製品の特長を知り、他のパブリッククラウドと比較分析もした結果、チームは後者を採用することにしたのです。これはその後の運用におけるマンパワーとコストを効果的に低減することにつながりました。
トレンドマイクロの次のステップ:良いパートナーと良い流れに乗る
DevOpsへの移行は、実際のところ決して容易ではなく、企業の規模が大きいほど、移行の過程は長期戦になります。トレンドマイクロのDevOps移行過程において、iKalaは技術コンサルタントという役割を果たすだけでなく、トレンドマイクロがクラウドについての視野を広げられるよう支援し、7年を超えるクラウド分野での実務経験を余すところなく共有しました。そのため、研究開発スタッフがサービスをデプロイする時、複数の選択肢を検討することが可能になったのです。