正規版の音楽を守る!KKBOXがクラウド化の波に乗り、ネット音楽の世界で収益化!
KKBOXは2004年に台湾でネット音楽配信サービスを他社に先駆けて開始しました。当時は海賊版が横行する時代でしたが、KKBOXは正規版の音楽を守るという理念を掲げ、各大手レコード会社と粘り強くライセンス協議を重ねました。大型イベント(KKBOXミュージックアワードなど)も主催し、現在では世界最大の中国語ネット音楽配信プラットフォームとなっています。
KKBOXは当初オンプレミスのサーバールームを設けていましたが、2011年、予想を上回る会員数の伸びにより、ハードウェアの拡張がサービスの成長速度に追いつけなくなったため、本格的にサービスをクラウド化することにしました。台湾発祥の産業・サービスブランドであるKKBOXは、GCP(Google Cloud Platform)のサーバールームが台湾の彰濱にあり、それによりユーザーとの距離を縮められるという優位性を非常に重視しています。
KKBOXの System Infrastructure部門の陳宏益氏は、「我々はかつて各クラウドプラットフォームの単一リージョンで、同時に1000台のマシンを稼動させたことがありましたが、GCPは10分足らずで処理が完了しました。設置から稼働まで、GCPは他社と比べてゆうに3倍以上の時間を節約できました。iKala Cloudは技術的な相談に即座に応答してくれたり、様々なトレーニングプログラムを提供してくれたりしたので、(GCPの)使用にあたりたいへん役に立ちました。」と話します。
BigQueryが時間と労力を省ける理由は?
他のビッグデータソリューションと比較して、KKBOXにとってのBigQueryの最大のメリットは成熟度と安定度にありました。BigQueryを使用すると、開発人員でも原因が特定できない内部エラーを回避できます。また、SQL Queryがサポートされているので、KKBOXは既存のプログラムを大幅に変更することなく直接BigQueryとの互換性を確保できます。以前は1つのプロジェクトにつき1人のエンジニアを割り当てる必要がありましたが、BigQueryを使い始めてからは、1人のエンジニアが3つのプロジェクトを兼務できるようになりました。
陳宏益氏はさらに、「GCPはKKBOXの開発および展開時間を短縮してくれたのと同時に人件費の削減もしてくれました。以前のオンプレミスのサーバールームや他のクラウドプラットフォームと比べても、差は歴然としています。」とも言います。
BigQuery 省時又省力,原因是什麼?
他のビッグデータソリューションと比較して、KKBOXにとってのBigQueryの最大のメリットは成熟度と安定度にありました。BigQueryを使用すると、開発人員でも原因が特定できない内部エラーを回避できます。また、SQL Queryがサポートされているので、KKBOXは既存のプログラムを大幅に変更することなく直接BigQueryとの互換性を確保できます。以前は1つのプロジェクトにつき1人のエンジニアを割り当てる必要がありましたが、BigQueryを使い始めてからは、1人のエンジニアが3つのプロジェクトを兼務できるようになりました。
KKBOXの次のステップ:Googleの機械学習技術
KKBOXは先日、AI(人工知能)技術を使った新しいサービスを発表しました。KKBOXに収録されている中国語や日本語の曲、そして西洋の楽曲を分析し、BPM(1分あたりの拍数)が理想の楽曲だけをリストにし、音楽を聴きながら運動する習慣のある人が運動効率をより高められるように提供するというものです。このサービスは現在KKBOXの自社研究開発センターが担当していますが、今後はGCPの得意分野である機械学習の各応用製品を活用することも視野に入れています。KKBOXが特に気に入っているのは、GCPはフロントエンドのデータをインポートするところからの作業を統合して行える点です。今後Googleの機械学習製品を使用することになった暁には、データパイプライン全体をGCPに移行する予定で、将来的には推薦曲リスト機能をGCPに移行して運用する計画もあります。
またKKBOXは、GoogleのAI以外にも、GCPでCloud Functions、Memorystore、Cloud SQLなどの製品も使い始めています。新しいアプリケーションを通じたマンパワーとリソース調整の課題解決が期待されています